ルネサスマイコンカーラリー競技大会 >> 競技規則
競技規則
・定義
- 第1条
- ルネサスマイコンカーラリー競技大会(以下本大会という)は、ルネサス エレクトロニクス株式会社製のマイコンで制御された完全自走式マシンで、規定コースの走行タイムを競うものである。
・マシン規格
- 第2条
- マシンは、次の各号の条件を満たすものとする。
- 参加者が独自に製作した完全自走式マシンとし、ルネサス エレクトロニクス株式会社製のマイコンで制御されたマシンとする。
- 電源及びエネルギー源は単三アルカリ電池(LR6)又は単三2次電池(1.2V)8本以内とする。
- マシンの外形は幅300㎜、高さ150㎜以内とし、全長、重量、材質等については制限しないが、タイマセンサを遮ることのできる構造とする(図?6参照)。
- マシンの駆動部はコース面上に接触しながら走行するものとし、接触部分に粘着性物質を使用することは不可とする。
- マシンにはスタートバーが開いたことを検出するセンサを搭載し、スタートバーが開くと同時にスタートすること。
- 吸引機能を用いたマシンは不可とする。
- 走行時にコースを損傷させたり汚したりするおそれのある構造は不可とする。
・コース規格
- 第3条
-
- 厚さ30㎜で、その表面は幅300㎜、表面素材は艶消しの白色アクリル製とする(図?1参照)。
- コースの走行面(図?2参照)は艶消し白色アクリル材に黒及び灰色の指定シール材を貼ったものとし、クランク及びレーンチェンジ表示、コース補修材には白色を含め指定シール材を用いる。
【指定シール材】- ●黒…
- セキスイハルカラーHC-015・エコパレットハルカラーHKC-011・ 中川ケミカル793(ブラックマット)
- ●灰…
- セキスイハルカラーHC-050・エコパレットハルカラーHKC-057・ 中川ケミカル735(ミディアムグレー)
- ●白…
- セキスイハルカラーHC-095・エコパレットハルカラーHKC-097・ 中川ケミカル711(ホワイト)
- コース全体は直線、カーブ、クランク(90゚の右・左カーブ)、S字カーブ(最小内径450㎜)、レーンチェンジ、傾斜角度10°以内の丘または谷のすべてまたは一部を組み合わせたものとする(図?3、図?4参照)。
- クランク手前500?1000mmの地点には、幅20?40mmの白線を横に引く(図?5参照)。
- レーンチェンジは、チェンジ区間長さ600mm、幅600mmを設ける。チェンジ区間より手前300?1000mmの地点に、幅20?40mmの白線をチェンジ方向に合わせ(左右片側に)引く。またチェンジ区間には、長さ200mmと400mmからなるセンターライン(第 3条?2)及び、外側の路肩に幅30mmの白線を引く(図?7参照)。
- 減速エリアは30mm間隔(白線の内側の間隔)で幅20mmの白線を横に2本引く(図-9参照)。1本目から1800mmを1秒以上で走行すること。1秒未満の場合、ゴールタイムにペナルティ計算方法に基づくペナルティタイムを加算する。
ペナルティタイム=(1-減速エリア通過時間)×5
※ただしペナルティタイムの最大は3秒とする
※通過時間は1/100単位で計測する。 - コースの接合部の隙間は1mm以内とする。
- タイマセンサを含むスタートバー装置とその保護材周辺及び立体交差点以外は、コースの両サイド50㎜以内には壁などの障害物を一切置かない。ただし、コースジョイント用の金具はコースの一部と見なす。
・車検
- 第4条
-
- レギュレーション検査は、予選競技開始前、および必要に応じて行うものとする。
- (1)レギュレーション検査は、第2条の規定について検査する。
- (2)レギュレーション検査不合格のものは検査時間内に改善し、再度検査を受けることができる。
- (3)レギュレーション検査に合格したマシンは、合格印を受ける。
- (4)レギュレーション検査合格後の改造は禁止とする。
- レギュレーション検査は、予選競技開始前、および必要に応じて行うものとする。
・競技方法
- 第5条
-
- 予選はマシンが規定コース上を走行するタイムレースとし、決勝は予選タイム上位者によるトーナメントとする。
- 車検に合格したマシンに限り競技に出場できる。
- 競技者はマシンをスタートバーに触れないように、かつスタートバーを越えないようにセットする(図?8参照)。
※ マシンのセットとは、駆動系(モータ、駆動部)が静止している状態を意味する。 - スタートバーが開き始めたことをマシンが自動検出しスタートする。ただし、スタートしない場合は、手動による緊急スタートも認める。このとき、スイッチ及びコネクタの確認など短時間でできる作業を認める。
- スタートバーが開くと同時にタイマが計測を開始する。ゴールは、タイマセンサの反応で計測を終了する。
- スタートバーが開く前にマシンによりスタート開センサが反応した場合、マシンがスタートバーに触れた場合及び審判がフライングと判定した場合フライングとする。
- 他車に追い越されそうになった場合は、審判の指示により競技者が自車の持ち上げを行う。ただし、追突の危険がある場合は審判が持ち上げることもある。
- 追い越し時のマシンの扱いについて
- (1)予選で追い越されたマシンは、レースの直後に再走行(単独走行)ができる。このとき、モードの変更は認めない。
- (2)決勝トーナメントで追い越されたマシンは、追い越したマシンが完走した時点でそのレースは終了となる。また追い越したマシンが完走しなかった場合は、前レースのタイム上位者を勝者とする。前レースも同タイムの場合は、さらにその前のレースに順次さかのぼり、すべてのレースが同タイムの場合には、再レースを1回行う(以下前レースという)。
- 決勝トーナメントで両者同タイムまたは両者失格の場合は、前レースのタイム上位者を勝者とする。ただし優勝決定戦において、両者同タイムまたは両者失格となった場合は、2回まで再レースを行う。それでも勝敗が決まらない場合は抽選とする。
- 再走行、再レースの場合は、タイヤ表面のメンテナンス及び電池の交換ができる。
・進行
- 第6条
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- 競技は、審判長を中心に審判団により進行する。
- 各レースの開始は、主審が行うゼッケン番号のコールとする。
- コールされた選手は、第5条(競技方法)に則りマシンをセットする。
- 主審は各レース中に、中止の通告で中止、再開の通告で再開することができる。
- レース終了後、審判がマシンを確認することがある。
- 主審による結果の宣告により、レースを終了する。
・記録なし
- 第7条
- 次の各号に該当する行為があった場合は記録なしとする。
- 第2条(マシン規格)の規定に反したもの。
- コースの側面を利用した機構で走行するもの。
- 並走するマシンの走行を妨害する機構を有するもの。
- マシンを故意に複数に分離したもの。
- マシンの一部がコース外の床、壁に接触したもの。
- レギュレーション検査後にマシンを改造したもの。
※レギュレーション検査後に改造した場合、再度レギュレーション検査を受けること。 - レギュレーション検査に合格していないもの。
- フライングしたもの。
- 計測開始後60秒以内に完走できないもの。
- 故意で有る無しに関わらずコースを損傷させたり、汚したもの。
- 再走行の場合にモードの切り替えをしたもの。
- 他車に接触し、走行を妨害した場合(ゴール後含む)。ただし、次の場合は除く。
- ア.
- 追い越し時において、追い越されるマシンの取り上げが失敗し追突した場合。
- イ.
- ゴール直後など、審判が取り上げ困難と判定した場合。
- 審判の指示なしに、スタート後のマシンに触れたもの。ただし、ゴール後(タイマセンサの反応で計測を終了した後)は除く。
※スタートとは、1回目にタイマセンサを遮った状態をいう。 - スタートバー開後、スタートできず次の状態になった場合。
- ア.
- 5秒たってもスタートできない場合。
- イ.
- 他車による追い越しで持ち上げた場合。
- 主審のマシンセット指示後、30秒以内にセットできないもの。
- その他競技の公正を害すると思われる行為があるもの。
- 大会運営規則第6条(参加資格)に反したもの。
・異議申立て
- 第8条
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- 本大会に関しては、いかなる者も審判の判定に異議の申立てをすることはできない。
- 本規則の実施に関して疑義がある場合は、大会終了までに審判長に対して異議の申立てをすることはできる。
・補則
- 第9条
- 大会の規模・内容等に特別の事情がある場合は、本大会の目的を損なわない限り、本規則によらないことができる。
・改訂
- 附則
- 本規則は、2013年7月12日より施行し、2013年度大会終了時まで有効とする。
※図をクリックすると拡大表示します。
- 補足:
- 現在の競技規則第3条8「タイマセンサを含むスタートバー装置とその保護材周辺及び立体交差点以外は、コースの両サイド50mm以内には壁などの障害物を一切置かない。ただし、コースジョイント用の金具はコースの一部と見なす。」を適用し、スタート、ゴール部は50mm以内に機器を置くこともあり得る。
※再走行、再レースについて
再走行 | 1台単独で、再度走らせること | 電池交換、タイヤメンテナンスは可能。 ディップスイッチなどのモード変更は不可。 |
再レース | 2台で、再度走らせること | 電池交換、タイヤメンテナンスは可能。 ディップスイッチなどのモード変更は可能。 |
※記載の会社名および製品名は、各社の登録商標および商標です。