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大会記録 >> 2003年大会 >> 横須賀地区大会2003
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横須賀地区大会2003大会レポート

個性的なマイコンカー
 今年も個性的なマイコンカーが集まった。小型化したマシン、低重心にしたマシン、4モータのマシン、センサアームが長いマシン、タイヤを工夫したマシン・・・。選手の試行錯誤が至る所に見られる。その集大成が大会となる。今回は、選手の皆さんのマイコンカーを取材したので写真付きで紹介しよう(取材できなかったみなさん、ごめんなさい)。
栃木県立宇都宮工業高校 園部さん。アナログセンサを使い直線とカーブ走行の安定性を高めている。サーボモータを直接マイコンで制御。ロータリーエンコーダによる制御、クランク制御が苦労したとのこと。 東京工業大学工学部附属工業高校 伊藤さん。モータドライブ基板、センサ基板を自作している。
東京都立世田谷泉高等学校 岡田さん。ラジコンのタイヤを使用。前輪を小さい径にして、曲げ角を大きくとれるようにしている。 新潟県立塩沢商工高等学校 貝瀬さん。緑色のタイヤが特徴。
八王子実践高等学校 坂本さん。キットで使用しているタイヤに、前輪はゴム、後輪には黒色のゴムを巻いている。電池は6本使用。 新潟県立塩沢商工高等学校 桑原さん。車体は大きいが、センサーのバー、ステアリングを肉抜きしている。径の小さいタイヤを使用。
神奈川県立商工高校 末包さん。前輪は細いタイヤ、後輪はキットのホイールに自作シリコンタイヤを付けている。 新潟県立塩沢商工高等学校 杉木さん。センサーバーを細くし、軽くしている。球技用の素材をタイヤに巻いている。
長野県岡谷工業高等学校 瀬戸さん。モータドライブ基板は自作。電池を下側に向けるなど、大きさの割に車高が低くなっている。 長野県岡谷工業高等学校 藤森(圭)さん。ギヤーボックスを自作している。モータドライブ基板も自作、プログラムの理解に苦労したとのこと。
長野県岡谷工業高等学校 藤森(将)さん。前輪駆動で出来るだけ軽量になるようにしている。電池を出来るだけ路面近くに配置して重心を低くしている。 栃木県立宇都宮工業高校 川見さん。シャーシは1mmのアルミ、ホイールはアルミ棒、タイヤは型どり方式のシリコンで製作している。
栃木県立宇都宮工業高校 藤井さん。ロータリーエンコーダを使用してスピードの制御をしている。アナログセンサとデジタルセンサでラインをトレース。 八王子実践高等学校 藤田さん。電池の置き方に特徴がある。遅めだがパワー仕様。
東京都立世田谷泉高校 馬場さん。キットの構成だが、前輪部分はラジコンの部品を流用、回転を良くしている。 神奈川県立磯子工業高校 水野さん。高校生の部予選1位で通過した実力。ハイスピードギヤーボックスHEを4輪使用して、4WDにしている。ウイングが特徴。スポンジタイヤの表面にシリコンを塗っている。
長野県岡谷工業高等学校 箕輪さん。電池は7本使用。基板の半田付けと電池の配置に苦労したとのこと。 神奈川県立磯子工業高校 尾花さん。前輪に1個、後輪に1個モータを使用してデフギヤで伝達。リアウイングが特徴。
ABS 小林さん。後輪にサーボを付け、後輪操舵方式。非常に長いセンサーアームが特徴。設備の無い中での製作だったのでラジコンのシャーシ、部品を流用している。 防衛大学校 川西さん。SSM方式を採用した前輪駆動。SSM方式とは、ホイールベースと前輪からセンサまでの長さを同じにして、センサの切れ角をステアリングの切れ角の2倍にする方式。後輪、前輪、センサが円状に並ぶのでスピードを上げてもブレがない。前の右タイヤと左タイヤの間にあるセンサは、50cm程先のコーナー検知センサー。
日産自動車(株) 河野さん。1輪に1モータ使用した4WD。SSM方式によるステアリング制御。コーナー先読みセンサを取り付け、50cm程先のコーナーを検出すると減速するようにしている。CPUのリセット対策、ステアリングの微動対策に苦労したそうだ。 防衛大学校 伊達さん。SSM方式による安定したライントレースが特徴。タイヤの車検、コースアウトする寸前のスピード設定に苦労したそうだ。
テクノチップス(株) 竹村さん。遊星ギヤーボックスと指定モータを1輪1組使用。スポンジタイヤに薄い透明のシリコンシートを貼っている。ロータリーエンコーダを使用してスピード制御を行っている。試走時は、デバッグにブザーを使っていた。 新潟大学 高橋さん。昨年の横須賀大会、地区大会と同じマイコンカーを使用しているが、制御プログラムを改良し、走行の安定性を向上させた。最近では珍しい2輪方式を採用している。
ちーむKST 藤原さん。メインフレームに、CFRPとABS樹脂によるモノコック構成にして軽量、強度を高めたそうだ。それにより、重量が1/3程になり加速、減速性能が向上。 防衛大学校 宮川さん。SSM方式、前輪駆動、左右独立モータ。モータは逆回転をかけて急ブレーキをかけている。車体のバランスに気を遣ったそうだ。
新潟大学 三浦さん。市販の安い部品を多用してコストを下げて製作。 桐蔭横浜大学 田城さん。径の小さく細いタイヤが特徴。


デモ走行、閉会式
 決勝トーナメント終了後、大会事務局である滝田教授のマイコンカーのデモが行われた。なんとカメラ搭載で前につきだしたセンサーが無い!!無事完走したが、H8Sという支給ボードではないマイコンボードを使用しているため、残念ながらこのままでは大会には出られない。今後、改良していくとのことなので楽しみだ。
 表彰は、決勝トーナメント上位4名の入賞者された方へ横須賀市長から表彰状と記念品の授与が行われ、無事大会が終了した。
 今回は完走率が低かったが、横須賀大会の反省点を今後に生かして、地区大会では完走、さらには上位入賞を目指して頂ければと思う。


表彰式。決勝トーナメント上位4人が表彰された。 左から、優勝した河野さん、準優勝の宮川さん、3位の伊達さん、4位の川西さん。おめでとうございます。
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