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大会記録 >> 2002年大会 >> 横須賀地区大会2002
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横須賀地区大会2002大会レポート

さまざまなマイコンカー
 十人十色という言葉がある。マイコンカーも同じで、今回も様々なマイコンカーが出場した。中には標準キットを使ってる出場者の方もいたが、よく見るとセンサー部分を長くのばしたり、プログラムがチューニングされているため、同じマイコンカーは一台として無いだろう。その中で、選手控え場で取材できたマイコンカーをピックアップしてみよう(時間の関係上、取材できなかったみなさん、ごめんなさい)。
防衛大学 滝田先生設計のマイコンカー。今回は生徒の五十井さん、武田さんが同型マシンで出場。SSM機構によるステアリング操作が非常に滑らか。塔のように立っているのは遠くのカーブを検出用するためのセンサ。 筑波大学ろぼっとサークル 樫木さん。サーボは使わずアナログセンサと通常のモータによりステアリング操作をしている。今回は型取りシリコンのタイヤで望んだが工作機械がないため偏心してしまったという。
新潟大学 高橋さん。電池6本で、デバッグ用にLCDが積んである。非常に低く作られておりタイマー計測用のセンサーにひっかからなかった。残念ながら脱輪してしまったので、次に期待したい。 地元神奈川県磯子工業高校の荒川さん。特徴は4WSでカーブを滑らかに走行する。ただ、車体が重くなってしまいブレーキの利きが悪いとのこと。エンコーダがついており距離をカウントできる。
桐蔭横浜大学 林原さん。ピンクのタイヤが特徴。小型にまとめられている。前輪の左右タイヤの間に電池が取り付けられており重心を前にしている。センサも小型軽量となっている。 同じく桐蔭横浜大学の荻野さん。タミヤ工作シリーズのタイヤを使用。前輪の幅が広いのが特徴。こちらのセンサも小型軽量な作りになっている。
常連で最年長の横須賀ロボットクラブ 田村さん。当日は残念ながら体調を崩され、代理の方がマイコンカーを操作した。手作りの車体は滝田先生も絶賛。 神奈川県磯子工業高校教諭の尾花さん。予選2位の実力。タイヤは型取りシリコンの自作。後部のウイングが特徴。効果はいかほどか?
筑波大学ろぼっとサークルの橋本さん。センサ部は囲って外乱を防いでいる。電池はフロント部に付け重心を前方にしている。 安田さん。ラジコンのパーツを流用して製作。回路は手作りで試行錯誤の後が見られた。残念ながら脱輪してしまい、今後に期待したい。


デモンストレーション

竹村さん(左)と滝田先生(右)

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「ミニマッハGO」。名前の通りコンパクトな作りになっている


長いストレート後のカーブはクリア出来たのだが次の小さいS字で惜しくも脱輪
 実はコースレイアウトの変更により、影響を一番受けたのが竹村さんだった。竹村さんはEEP-ROMという電気的に読み書きできる外部素子にコースの情報を記憶して直線ではより速く走行することが出来るようにプログラムしている。決勝トーナメントでコースレイアウトが変更されてしまい、予選で記憶したコースデータが使えなくなってしまった(他にクランクがどちらに曲がるか、あらかじめプログラムしている方もいた)。

 不満ありありの竹村さんがリベンジということで、最初にコースを記憶するためにゆっくり目にコース記録走行(それでも24秒台!!)。その後、トレース情報を元に再走行する。先ほどよりは確実に速くなっている。これがその威力か、と思いきや一番長いストレートで一気に加速、 「オォー!!」と悲鳴にも似た歓声が。OUT側の9.0mのストレートを2.7秒程度であっという間に走行、秒速に直すと3.3〜3.4m/sと余裕で秒速3m超え。上位入賞のマイコンカーですら速くとも2.8m/sくらいなので、これはすごい。恐るべしトレースモード。しかし、ストレート後のカーブはクリア出来たのだが、次の小さいS字カーブで脱輪してしまった。竹村さん曰く、「バグ(プログラムの誤り)ですねぇ」とのこと。このバグが取れたら、いったい何秒で1周してしまうのだろうか。

 滝田先生とのやりとりで次のようなことを話されていた。「分からないところは周りの詳しい人に聞く。しかし、聞いたことをそのまま実行するのではなく、自分なりに理解し直し新しい発想を付け加えて実現させる。」 さすが技術者魂。竹村さんはマイクロコンピュータの応用製品の開発が本業だそうで、この辺は仕事でも言えることではないだろうか。


クリックすると動画が再生されます クリックすると動画が再生されます
コース記録時の走行動画です。クリックすると動画が再生されます。
【サイズ】1.31MB
【形 式】MPEG1
【時 間】15秒
コース記録後の再走行動画です。クリックすると動画が再生されます。
【サイズ】1.31MB
【形 式】MPEG1
【時 間】15秒


閉会式
 表彰式は、上位4名の入賞者の方へ横須賀市長から表彰状と記念品の授与があった。最後に大会を運営された防衛大学 滝田先生からマイコンカーラリーの参加者、及び同時に行われていた中学生アイデアロボットコンテストに参加した地元中学生にものづくりについての話があり、無事閉会した。

4位の河野さん。お子さんと一緒にハイチーズ。 左から、準優勝の五十位さん、優勝の水野さん、3位の荒川さん。おめでとうございます。
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