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大会記録 >> 2012年大会 >> 全国大会結果 >> 全国大会レポート 3/7
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2012.01.16 13:00誤字訂正
2012年大会全国大会レポート 3/7

Basic Class・予選1回目
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走行直前のタイヤ検査を受ける茨城県立つくば工科高校・生田浩祐君
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マイコンカーをセットする静岡県立科学技術高校・蓮見建文君(手前)と福岡県立戸畑工業高校・原義訓君
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心配そうにマイコンカーを目で追う秋田県立大館工業高校・戸田匠君
午前10時10分。時計は競技開始の時を告げた。まず登場したのは、Basic Classの選手たちである。AコースとBコースに分かれ、ゼッケン順に2台ずつ同時にスタート。後に、インとアウトを入れ替えて再度タイムアタックする2走方式で、良い方のタイムで順位を競い合う。Basic Classの場合、参加34台のうち上位16台が決勝トーナメントへ進む。初めてマイコンカーの製作にあたった生徒のみに出走権が与えられるBasic Classは、言うなれば新人戦である。しかし、高度な技術と知識を要するAdvanced Classよりも参加校・参加台数ともに上回る地区が年々増えており、なおかつ全国大会への扉はAdvanced Class以上に狭い。彼らは、その難関をくぐり抜けた精鋭中の精鋭なのである。早速、Aコース1組目の秋田県立湯沢翔北高等学校・江戸勝君が29.76秒、Bコース1組目では福井工業大学附属福井高等学校・白崎大河君が30.10秒で走破し、予選上位に食い込む好タイムを計測。マシンの完成度の高さを証明して見せた。続いて、Aコース4組目の岡山県立玉野光南高等学校・田井宏樹君のマシンがシャープなパフォーマンスを見せ29.43秒で予選1回目のトップタイムを叩き出す。また、Aコース8組目の岐阜県立可児工業高等学校・林純平君が29.79秒で暫定3位に食い込んだ。

Advanced Class・予選1回目
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丁寧にマイコンカーをセットする福島県立二本松工業高校・中田章博君(手前)と作新学院高等学校・西島達也君
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走りを見守る徳島県立貞光工業高校・藤岡修平君(右)と佐賀県立塩田工業高校・松尾祐哉君
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結果を確認する大分県立宇佐産業科学高校・乙痘C介君(右)と北海道旭川工業高校・奥谷淳志君(左)
引き続いて、Advanced Classの予選が始まった。Basic Class 同様、2走し良い方のタイムで競い合う。参加110台中、決勝トーナメントへは上位32台が進出することになる。まずは、前半グループ56台が競技に臨んだ。Aコース1組目に、早くも優勝候補の一角が登場。選手宣誓の大役を終えたばかりの岐阜県立可児工業高等学校・犬飼英明君である。チームとして3連覇がかかる今回、レース前の「先輩たちが2年連続でワンツーフィニッシュを決めてくれましたので、今年はワンツースリーを目標にがんばります」との言葉通り、マシンは会場全体が目を見張るほどのスピードで走り切り、いきなり16.54秒という優秀なタイムを計上。1回目3位の座を確保し、会場に「可児工業強し」を印象付けた。続いて、A・B両コース2組目に、毎年レベルの高い戦いが繰り広げられる九州地区大会をワンツーで勝ち上がってきた新興勢力の筆頭、福岡県立福岡工業高等学校の2選手が登場。Aコースの井上翔太君が16.62秒を出せば、Bコースの大倉崇暢君は16.59秒を刻み、共に上位に名を連ねた。また、Bコース7組目に登場した香川県立高松工芸高等学校・関元大幹君はスムーズな走行を披露して16.79秒でフィニッシュ。過去に何人ものチャンピオンを輩出してきた四国地区の復権を「チームメイトや四国代表の皆と誓い合ってきました」と力強く語り、早々に2回目の準備に取りかかっていた。続く後半グループには54台が集結。ここでも、東海勢と九州勢による上位争いの様相となっていく。Aコース8組目に登場した熊本県立球磨工業高等学校・恒松弘樹君のマシンが俊敏な動きで走り抜け、16.52秒と暫定トップに躍り出た。その時、Bコースでは信じられない事態が。澱みない走りで好タイムを予感させた熊本県立御船高等学校・中石秀樹君のマシンが、何とゴールの寸前で急ブレーキ。プログラムミスが不測の結果を招いてしまった。続くBコース9組目は、予選屈指の好カードである。昨年、ベスト16に残った長野県駒ヶ根工業高等学校・竹村将太君と、優勝候補のひとり岐阜県立可児工業高等学校・中島康文君の対戦。しかし、竹村君のマシンはスタート間もなくコースアウト。竹村君は後の2回目でも結果を残せず、残念な結果に終わってしまった。一方、中島君のマシンは安定した走りで16.58秒を出し、しっかりと上位に食い込んだのである。続く、Bコース10組目に、福島地区大会の勝者である福島県立二本松工業高等学校・中田章博君が登場。「がんばっぺ福島」と命名された中田君のマシンは力強く走り抜け、23.71秒で見事に完走。中田君の表情にも、安堵の色が浮かんでいた。圧巻の走りを見せたのは、Aコース13組目に登場した岐阜県立可児工業高等学校・森藤翼君のマシン。東海地区大会を制した驚異的なスピードを披露し、コース上の難所も鮮やかにクリア。掲示板に表示されたタイムは驚きの16.36秒である。次元の違う猛時計で暫定トップを奪取すると同時に、この時点では「最早ライバルたちは太刀打ちできないのでは」という空気さえ漂い始めた。

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