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2009年大会全国大会レポート 8/9

ベスト8〜ファイナル・一般の部
写真
3位決定戦は中村選手が勝利
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徳永選手の車体は大きく跳ね上がったリアウイングが特徴的
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新チャンピオン誕生!
高校生 Advanced Classの部の余韻も冷めやらぬまま、一般の部ベスト8の面々がコース脇に揃った。ここまで進出してきた8台のうち、何と半数が熊本県立球磨工業高等学校の関係者である。Advanced Classばかりでなく一般の部でも、"球磨工旋風"が猛威を振るったワケだ。さて、1組目に優勝候補の大本命・中村彰男選手が登場。圧倒的な勝利で次にコマを進めるであろうとの予想に、疑問を呈する向きは皆無であった。ところが、中村彰男選手のマシンはレーンチェンジでまさかのコースアウト。対戦相手の中村雄一選手のマシンがその脇をすり抜け、勝負あったかと思われた直後、同選手のマシンも路外に飛び出してしまう。こうして、大金星奪取のチャンスをみすみすフイにしてしまったのである。命拾いした中村彰男選手のマシンは、再レースを16.67秒で圧倒。形としては順当勝ちを収めるも、次戦に不安を残した。2組目は予選4位の徳永弦久選手と、同5位の陣内康久選手の対戦カードである。実力が拮抗した好レースが期待されたが、陣内選手のコースアウトもあり、徳永選手が16.93秒で勝ち上がった。3組目は、大会の"顔"のひとりに数えられる、日産自動車株式会社の河野純也選手と、トーナメント一・二回戦とも16秒台を記録して勢いに乗る球磨工業高等学校教諭の佐々木勇選手が対戦。レースは、佐々木選手があえなく脱輪し、2007全国大会3位の実力者・河野選手が勝ち残った。4組目は、安定的に17秒前半のタイムを揃えてきた藤ア毅選手と、予選14位からここまで台頭してきた黒川旭選手が対戦。ともに譲らぬ走りでどちらがリードしているのか判断が難しい展開。しかし、一瞬早くゴールゲートに飛び込んだ藤ア選手が勝利。タイムは、藤ア選手の17.32秒に対して黒川選手は17.39秒。今大会屈指の接戦であった。続いて準決勝1組目がスタート。レースは、前走で数年ぶりのコースアウトを犯した中村彰男選手のマシンが、立体交差後のさほど難しくはない連続コーナーでグリップを失い、またもやコースアウト。徳永弦久選手が16.93秒で勝利を収めるも、中村選手の実力を良く知る徳永選手だけに、何とも申し訳なさげな表情が印象的であった。敗戦の原因を尋ねると「セッティングを上げたのが裏目に出たんだと思います」と中村選手。この失敗を糧に、来年はさらに進化した姿を見せてくれることだろう。準決勝2組目は、ともに安定した走りでここまで勝ち進んだ選手同士の対戦となった。しかし、河野選手のマシンが無念のコースアウト。17.31秒の藤ア選手がファイナルのもうひとつの椅子を勝ち取った。その直後に行われた3位決定戦は、まさかのコースアウトから立ち直った中村選手のマシンが16.86秒で勝者となった。そしてついに、2009全国大会の最終走行となるレースを迎えようとしていた。決勝トーナメントに入って、順調にタイムを上げてきた徳永選手と、慎重なレースを貫いてきた藤ア選手。どちらに栄冠が輝くのかは、全く予想できない。会場全体がスタートの瞬間を見守る中、両車とも遜色の無いスタートを切る。そして、接戦は意外な形でエンディングを迎える。藤ア選手のマシンがレーンチェンジをクリアできずに路外へ。一方、見事に制御された徳永選手のマシンが、17.24秒でゴールゲートを駆け抜け、見事に全国制覇を成し遂げたのである。勝因を聞くと「絶対に脱輪しないマシンを作れたことだと思います」とのコメント。今後は、より速いマシン作りを追求する時代から、速いマシンをいかに制御するかという時代に突入したと言って良いのかも知れない。

写真【一般の部 優勝】
徳永弦久選手
(個人参加)
カーネーム「件」


"落ちない"ことをテーマに、マシンを作り上げました。予選を突破できればある程度やれると思っていましたが、やはり落ちない車が勝ち残るものだなと実感しています。この優勝を素直に喜びたいと思います。

【準優勝】
写真
藤ア毅選手
(熊本県立球磨工業高等学校)
カーネーム「ローラースケートGT」
【第3位】
写真
中村彰男選手
(熊本県立球磨工業高等学校)
カーネーム「ランサー8号」

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