大会記録
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2004年大会
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大会レポート
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〜 優勝への想いを胸に 〜
午後からはいよいよ決勝トーナメントがスタートだ。予選は完走して32台までに入ればOKだが、トーナメントは違う。対戦相手より速いタイムでゴールしなければ次へは進めないのだ。選手たちは優勝をめざしてマシンを再調整する。つまり予選で完走できたからといって、決勝トーナメントで完走できる保証はどこにもないのである。高校生の部ではそれが切実にあらわれた。第1回戦の初戦、予選を18秒89の第1位で勝ちぬいた長野県松本工業高校溝口くんの「朱紅い羽根」が途中でコースアウト。悪いことは重なるもので、その時対戦相手である北海道旭川工業高校大澤くんの「G−G3」にぶつかってしまい両者コースアウトとなったが、進路妨害により、溝口くんは失格となってしまったのだ(しかし、彼の予選タイムはそのままベストタイム賞に輝いた)。その他ベスト8が出揃うまでに両者コースアウトによる再レースが5試合もあり、調整の難しさを覗かせた。また今年は僅差により勝敗が決まったレースもいくつかあり、0.09秒差で敗れた大阪府立今宮工業高校静くん「レッドホーク参号」もそのひとりであった。彼は昨年もアクシデントにより涙を飲んでおり、来年3度目の正直をめざして、一般の部での出場を期待したい。とはいえ、予選タイム2〜4位の選手は順調にベスト8へ駒を進め、ある意味、激戦を勝ちぬいてきた風格を見せつけたレースであった。
長野県松本工業高校 溝口くん。高校生の部で唯一18秒台のタイムを叩き出した。トーナメント初戦で脱輪してしまった。電池を変えて、セッティングが微妙に狂ったらしい。
香川県立坂出工業高校 大野くん。予選5位のタイムながら脱輪して1回戦で姿を消してしまった。トーナメント進出車でも完走が如何に難しいか・・・。
大阪府立今宮工業高校 静くん。9/100秒差で破れてしまった。
一般の部では、小学生としてただひとり決勝トーナメントに進出した前橋市立中川小学校阿佐美理くんの「O−REX」が登場。相手は昨年準優勝の香川県立三豊工業高校の瀬尾先生。相手が悪かった。プレッシャーに押されたのか阿佐美くんの愛車はコースアウトしてしまい、瀬尾先生の愛車はゆうゆうとゴールを果たした。また、1回大会からの常連で、出場選手中最年長、80才の田村さんは新生「フォトン」号をひっさげての決勝進出であった。1回戦は見事勝ちあがったが、2回戦で完走はしたものの、相手がいち早くゴールしたため、残念ながらベスト8進出は果たせなかった。80才という高齢ながら毎年自身でマイコンカーを製作し、出場してくる姿は誰が見ても美しく、そしてすばらしい。今年は南関東大会で上位に入り、全国大会出場権を得たということで、その情熱には頭の下がる思いだ。今後とも是非お元気で参加を続けて欲しい。また今年の一般の部は女性選手が2名、決勝進出を果たした。teamAIHの北村さんと、三豊工業高校の渡辺先生だ。2人とも1回戦でコースアウトしてしまったが、今後うまくマシンを調整し来年の大会への参加を待ち望みたい。一般の部予選では成績上位6位までが、三豊工業高校の先生であり予選タイム1〜4位までの先生は、順当にベスト8入りを果たした。
teamAIH 北村さん。残念ながら1回戦で脱輪。ストローを立ててスイッチを切れやすくしている工夫はさすが。
無所属 田村さん。精密な設計で4WS機構を実現させておりカーブが非常にスムーズ。
Team K Works 清水さん。真っ赤なボディが印象的。見事デザイン賞を受賞。
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