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2005年大会大会レポート

ドラッグカーレース予選

コース全貌
10周年を記念して午後からは公開プログラム「ドラッグカーレース」が開催され、高校生・一般の区別なく67名の選手がレースに挑んだ。これは一言でいえば「速さのみ」を競うレース。車体のスピードのみに特化したマシンを使用して、直線25mを2台の併走レースでタイムを競う。スピードへの対応に加え、ゴール後コースアウトすると失格となるため、ゴール後1m以内で自動的にブレーキをかけるプログラムも求められる。また出走時は、ゲートを開いたことを読み取るセンサのプログラムが重要。
しかしながら、出走時のプログラミング調整が難しいようで、予選レースではゲートを開いてもまったく動かずリタイアする車が続出した。完走車は13台で、完走率は19.4%。だが見事走りだした車のスピードは、まさに「疾走」と呼ぶにふさわしい。
この予選レースでは、防衛大学情報工学科の滝田好宏先生のマイコンカーが圧倒的な速さ(5秒68)でトップを走り抜けた。ファミリーで挑んだ阿佐美家は、小学生の理くんのマイコンカーは1mでストップ。お母さんは出走リタイア。お父さんの斎さんが決勝へ進出した。

スタート準備

ゲートが開くのを待つ

開くと同時にスタート!

一直線に進む

ゴール間近

ゴール!!コース上に残らなければゴールしても失格

ニューレギュレーションレース予選
午後の休憩時間中に全国大会の予選コースを大会運営スタッフが素早く組み替えて、公開プログラム「ニューレギュレーションレース」の予選が、「ドラッグカーレース」に続いて午後3時から行われた。このコースは、T字、Y字、車線変更などのレギュレーションを変更したコースでのタイムトライアルとなる。
T字は分岐で、クランクと同様、手前に2本の横線があり、予め選手がまっすぐ行くか曲がるかをディップスイッチなどで選んでおく。分岐した後は、『難しいが短いコース』と『簡単だが長いコース』があり、どちらを選ぶかが勝敗の分かれ道となる。
Y字は、T字で分かれたコースの合流となる。Y字の60cm手前には1本の横線があり、それをセンサで読み込み進行方向へ進む。逆走すると失格となる。
車線変更は、3本の横線の後、少し行くとコースが急に終わる。右側に車線変更のためのコースがあるのでうまく新レーンに乗れるかどうかが鍵。


分岐のT字

合流のY字

車線変更
ニューレギュレーションレースは37名の参加選手が挑んだが、いちだんと難易度が上がったせいか次々とコースアウト。「このまま完走者が出ないのではないか・・・」と、会場内がざわめくなか岐阜県立岐阜工業高等学校 田中順也くんの「テスターBST」がT字、Y字、車線変更の難所をクリアしてゴール。
会場内は、大きなどよめきと歓声に包まれた。けっきょく完走車は「テスターBST」のみ。田中順也くんが、予選タイム26秒05で優勝の栄冠に輝いた。「正月も休まずに、練習を積み重ねてきたからだと思います。マシンも普通で改造していないし、プログラムもホームページで公開されているデータを参考に走らせただけです。マイコンカーレースの方は、東海地区大会で落ちたけど来年またチャレンジしたい」と、田中くんは抱負を語った。

Y字で脱輪

車線変更で脱輪

ミニマイコンカーレース
大会2日目の1月9日、イベント開会式に続いて午前9時より「ミニマイコンカーレース」が開催された。昨日マイコンカーを作った小・中学生が、今日はレースで完走をめざしタイムを競う。ルールは従来のマイコンカーラリーとほぼ同じだが、ミニマイコンカーはハンドル(サーボ)がついていない。右と左の車輪の速度の差で向きを変える。またセンサがマイコンカーは8つあるのに対し、ミニマイコンカーは4つのセンサでカーブやクランクを判断する。スピードはマイコンカーと比べるとゆっくりなので、しっかりプログラミングされていれば完走できる。マイコンカーラリーの約1/3の長さのコースで、昨日できたばかりのミニマイコンカーでレースに挑む選手たちに、付き添う親や観客席からも温かい声援と拍手が送られた。
完走車の中で第1位のタイムは、奈良県葛城市立白鳳中学校の木村和貴くん(51秒02)。第2位は、埼玉県狭山市立富士見小学校の岡本彩乃ちゃん(52秒98)。3位は山形県天童市立南部小学校、安達波平くんのミニマイコンカーが54秒16で完走した。波平くんは、なんと小学2年生。
「うれしいです。車に“ガンバレ"“ガンバレ"と声をかけました。来年も参加したいです」と、波平くんは元気に答えてくれた。

ニューレギュレーションレース 再レース
昨日の予選で完走車が1台しかなかったため再度の参加を呼びかけたところ、今日は20台の選手がエントリーした。あくる日にもかかわらず、再度プログラミングしてこのレースや「ドラッグレース」に挑んだ選手がいたことは素晴らしい。選手たちのチャレンジスピリットには、頭が下がる思い。

しかしこの日もコースアウトやリタイアが続き、完走車はゼロ。そこで昨日優勝を決めている田中順也くんにお願いして、優勝車「テスターBST」のデモンストレーション走行を行った。結果はもちろん完走。完成度の高さに皆、感心しきりだった。

ドラッグカーレース決勝トーナメント
昨日の予選を勝ち進んだ13名の選手による決勝トーナメントが、「ニューレギュレーションレース」の後に行われた。決勝でもやはり予選タイムトップ、防衛大学情報工学科の滝田好宏先生の「i-Vehicle」が1回戦6秒13、2回戦5秒83と快走。決勝で対戦したテクニカル工房の阪野文昭さんの「tec-atr04」のリタイアを横目に、5秒85で一直線にゴールして優勝を飾った。また2回戦で敗退したとはいえ、家族が見守るなか健闘した前橋工業高等学校の先生である阿佐美斎さんや、地元北海道札幌琴似工業高校の小倉太郎くんにも惜しみない拍手が送られていた。
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