MCR - Micom Car Rally
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2002年大会大会レポート
予選レース

 眼前にそびえる赤と緑の信号灯。手から離れたその瞬間から、この小さな役者達は主人である選手達のこの一年の成果を、余すところなく表現していく。だが、昨年も高校生の部が40%、一般の部では20%の完走率からも見て取れるように、何よりも完走を成し遂げることが大きな関門であることは間違いない。今大会高校生の部では120台、一般の部では100台が予選に参戦。それぞれ32台が決勝トーナメントに出場できるのだが、なんと一般の部で完走したマイコンカーはわずか33台。決勝進出のためにスピードを選ぶか、それとも安定した走りを採るかの二者択一が早くもここで明暗を分け始めていた。一方、デジタルなタイムの競い合い以外にも、デザインというアナログな部分で勝負を挑んでくるマイコンカーもあり、観客を大いに楽しませてくれる。来年も一味違ったマイコンカーの登場をぜひ期待したいものである。

コース脇の別室に用意されたリアルタイムの 順位速報モニター


独特な車の造りで、ロボフェスタ神奈川に続けての出場となった田村さん・78歳。今回のゼッケン番号を越えても走り続けてもらいたい

小さな戦士
 今大会も一般の部に数名子供の選手がいた。大会ではおなじみの顔である中岡ファミリーは、中岡先生・都紀ちゃん・郁晴くんの3選手がエントリー。控え室では、一家団欒で作戦会議がおこなわれていた。それを眺めていた周りの選手達の雰囲気も、多少なりとも和らいだのではないだろうか。一方レース会場の方では、コースステージにあがろうとする可愛らしい姿が目に飛び込んできた。城野大祐君小学校3年生と愛車の「ドラゴンカー」だ。その城野君の横についたのは、一般選手の中でもより大きく見えるJICA研修員のスティーブさん。STAFFとしてコースを見守る城野君のお父さんも、さすがにこのときばかりは落ち着きがない様子。国籍を越えた大人と子供、しかしコースの上ではあくまで二人の戦士である。そんな二人の戦いには、より大きな声援が送られていた。
3選手が出場した中岡ファミリー


前のレースを真剣な眼差しで見守る城野君

MCR Spirit

有名人なだけにレース後の取材もすごい
 予選中、一時会場が騒然となるアクシデントが起きた。Mr.MCRとも言われる防衛大学・滝田先生のレース中でのこと。抜群の安定感を誇る「YT-spirit」が、立体交差をくぐり抜けようとしたその時、突如車が停止した。一瞬何が起きたのだろうと会場が騒然となる。中でも一番驚きを隠せない様子の滝田先生が、片手を挙げて審判に何かを言っている。どうやら「YT-spirit」に装着されているアンテナ状のコーナーセンサーが、橋桁部分に衝突したらしい。今回の規定では、車両の高さが150mm以下と定められている。絶対の自信を持っている滝田先生。すかさず審判団やスタッフが、コースのチェックを行う。 橋桁の高さを慎重に計測した結果、 規定の150mmよりも低くなっていたため、滝田先生は再走行の末、2回戦に進むことになった。実は立体交差の継ぎ目部分の段差をなくすために数ミリ程度、底上げ用パッキンをコースに敷いていおり、その結果、橋桁の高さが極僅かに低くなってしまったようだ。こんな所にもレースの厳しさが垣間見られた。
 その後、ベスト8で終わってしまった滝田先生に「マシンに事故の影響は無かったのか」と尋ねてみたが、「それは全くありません。実力ですよ」との回答。この潔さ、Mr.MCRと呼ばれる由縁は決してマシン作りだけのことではないようだ。

サポーター・サポーター・サポーター
 時折起こる大きなどよめきや、老若男女の楽しげな笑い声。ふと上を見上げると、二階から三階までびっしりと観客が息を呑んで、眼下のレースを見守っていた。目に飛び込んでくるのは「挑戦」「全力」「走れ!!」といった横断幕の数々。遙々遠方から駆け付けた方々も多いようだ。やはり全国大会の重みをここでも感じてしまう。一方そんな緊迫感の中で正確な判定を行う審判団、デリケートなコースのメンテナンスを絶えず行うスタッフの方々。様々な人々がこの大会を支えていることを忘れてはならない。

レースの行方に一喜一憂。それでも選手にとっては強い味方

絶えずデリケートなコースのメンテナンスを行うスタッフの方々

レース前、会場を準備するスタッフにも熱が入る
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