大会記録
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2002年大会
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大会レポート
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冷静と情熱と
白熱した高校生の決勝戦が終わり、今度は一般の準々決勝に舞台は移った。1回戦は桑原さんの「くわクマMCR」と久保田さんの「GIPSY MOTH」のレースだったが、両者コースアウト。再レースもコースアウトにより、予選タイムの早かった桑原さんがベスト4に進出。こういうことが起きると、予選も気が抜けないなと思わせてくれる。第2レースは宮岡さんの「エイプリル01」と滝田さんの「YT-Spirit」の対決。ベテラン同士の対決となったが、軍配は宮岡さんに上がった。第3レースは清水さんの「百式」と山岡さんの「神通力」。ここでも神が現れたのか「百式」がコースアウトで山岡さんが勝ち抜け。そしてみんなが注目のキャシィーさんの対戦相手は、第1回大会から出場を続けており、一昨年は優勝をしている大ベテランの大日向さん。さすがに安定した走りを見せた大日向さんの「EVOLVE」が50秒近い差を付けてベスト4に勝ち残った。好レースが続く中いよいよ準決勝。最初の対決は桑原さんと宮岡さん。桑原さんは滝田さんと共に車両を作り上げ、今回滝田さんと同タイプの仕様。滝田さんの一矢を報いることができるのか。レースは両者順調に進みゴールを通過、しかし「くわクマMCR」の計測が止まらない。ごくまれに計測装置が反応しないケースがあるため非常用に準備された手計測のストップウォッチが読み上げられる。この結果宮岡さんの「エイプリル01」が決勝進出をはたした。もう一方のレースは、高校生の部で健闘を見せた大沢野工業高校教諭山岡さんと、大日向さんの対決。誰もが好レースを期待していたが、大日向さんのコースアウトというあっけない幕切れで、山岡さんが決勝に進んだ。大日向さんは3位決定戦でもコースアウトしてしまい、桑原さんが3位を勝ち取ることになった。
決勝レースを前にインタビューを受ける山岡さん(中央)と宮岡さん(右)
そしていよいよ今大会最後のレース、一般の部決勝の舞台が整った。愛する息子さんの誕生日をとって名付けられた「エイプリル01」が、宮岡さんに勝利をもたらすのか。それとも山岡さんの「神通力」が、その名の通りパワーを見せつけるのか。選手が観客が、そしてスタッフを含め全ての人がこのレースを見守っている。戦う二人の表情に焦りはない。見事なレースを見せる2台、最後の直線、「エイプリル01」がわずかに早く走り抜け勝利を掴み、レースは幕を閉じた。
会場は全ての人たちがお互いの健闘を称え合い、惜しみない拍手が続いていた。
■優勝
宮岡 欣一郎
さん
愛媛県立松山工業高校電子科 教諭
マシン名「エイプリル01」
息子さんの誕生日から名を取った愛車で、念願の初優勝。
■準優勝
山岡 裕
さん
富山県立大沢野工業高等学校 教諭
マシン名「神通力」
初出場で準優勝という成績も、生徒のおかげですとご謙遜。
■第三位
桑原 明
さん
神奈川県立横須賀工業高校 教諭
マシン名「くわクマMCR」
滝田先生と共同で開発しているマシン。次回も先端技術を搭載したマシンで上位を狙う。
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