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受け付け |
朝から粉雪が降りしきる中、参加選手たちが続々と全国大会会場のNTT北海道セミナーセンタへ集まってくる。初めて参加する選手も、昨年勝利の喜びにひたった選手も、無念の涙をのんだ選手も、これからはじまる予選レースに緊張の面持ち。しかし、この1年間の成果を試せるレースを前に、その目は期待と希望に燃えていた。
また今年は、10回記念大会ということもあり、新たに公開競技プログラムも組まれている。親子連れや家族、親戚、友人、先生、生徒など、応援する人たちも例年以上に多いようだ。拍手と歓声の中、この1年間マイコンカーに心血を注いできた選手たちの熱きレースがいよいよ始まる。 |
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開会式 |
2005年1月8日午前9時、開会式が始まった。参加選手たちの熱き想いが伝わったのか、会場内は熱気に満ちて外の寒さも忘れさせるほどだ。今年も昨年を超える延べ参加台数3,500台の中から、243台が、今日の全国大会の予選に挑む。
「マイコンは日本の産業を支える根幹技術。選手の皆さんはこの大会で活躍すると同時に、今まで学んだことをさらに発展させてこれからも日本の産業を支えてほしい」と、ジャパンマイコンカーラリー実行委員会を代表して小林大会長が選手を激励した。
大会協賛の株式会社ルネサス テクノロジ 伊藤副社長からは、「10年前わずか200台でスタートしたジャパンマイコンカーラリーは、“ものづくり”“こころづくり”“ひとづくり”をキーワードに成長してきた。10周年の今年、3,500台の参加を得る大きな大会になったことを誇りに思う」と祝辞をいただいた。
そして昨年、高校生の部団体優勝の近畿地区を代表して、大阪府立今宮工業高等学校の近西卓也選手による優勝旗返還が行われた。続いて全参加選手を代表して、兵庫県立相生産業高等学校の中川武士選手による力強い選手宣誓。まだ幼さの残る選手の表情が、とたんに引き締まり頼もしく感じる。母校の代表選手としてさらに各地区の代表として、選ばれた誇りを胸に勝つか負けるか・・・。
熾烈なバトルの幕は切って落とされた。 |
車検 |
開会式会場を後にした参加選手たちは、一刻を争うかのようにマイコンカーのセンサーやプログラミングの最終調整に余念がない。さまざまな視点から細かいチェックを行うそのまなざしは真剣そのものだ。ささいなミスが、まもなく始まるレースの勝敗を左右する。そして、レース会場の特設コーナーに向かう。ここでは出走前の第一関門、車検が選手を待ち受けている。
支給マイコンボード(H8/532、またはH8/3048タイプ)の使用に加え、指定モータ(RC260RA18130タイプ)の使用確認も、車検での重要なチェックポイントだ(高校生の部のみ)。これ以外にも、マシンの大きさ(幅300mm、高さ150mm以内)やタイヤへの粘着性物質使用禁止など、いくつかの条件をクリアして初めて車検を通過する。 |
コースレイアウト |
今年は全長66.84mとなり、昨年より4m近くもコースが長くなった。大きいS字カーブ、細かいS字カーブが続くうえ、いくつものクランクがマイコンカーの行く手を阻む。選手には難度の高い、手強いコースレイアウト。 |
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蛇のようなS字 |
2連続クランク |
谷と丘、今年の丘は180度カーブする |
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