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2005年大会大会レポート

決勝トーナメント〜Final【高校生の部】
さあ、いよいよ決勝戦だ。インコースは四国地区代表、香川県立三豊工業高等学校の谷直哉くん「マグナムセイバー」。アウトコースは南関東地区代表、神奈川県立磯子工業高等学校の水野匠くん「韋駄天磯工」。一瞬、会場内が水を打ったように静まり返る。今度こそ19秒台のスピード対決が見られるのでは?・・・スタートシグナルが点灯、GO!
BGMの「Truth」が高らかに鳴り響く。速い!速い!谷くんの「マグナムセイバー」か?水野くんの「韋駄天磯工」か? ほぼ同時にゴール!会場内は、拍手と歓声の嵐。結果は「韋駄天磯工」が19秒60、「マグナムセイバー」が19秒67。なんとその差0.07秒で、神奈川県立磯子工業高等学校の水野匠くんが劇的な優勝を遂げた。「南関東地区、新しい時代の到来です」と橋本アナの実況が響き渡った。
優勝した神奈川県立磯子工業高等学校
水野君とその愛車
「韋駄天磯工」

決勝トーナメント〜Final【一般の部】
高校生の部・決勝の興奮が冷める間もなく、行われた一般の部のFinal。例年なら一般の部は準々決勝から実施されるのであるが、今年は引き続き行われたことで会場内のボルテージは一気に高まった。他の選手が、スタッフが、観客が、固唾を飲んで見守るなか、中尾伊知郎さんの「ICHIRO」はアウトコース。大美周平さんの「帆立、イクラ、旨い蟹」はインコースにセットイン。ここで実はお二人とも、香川県立三豊工業高等学校の先生であることが明かされた。今年もやはり三豊強し。そしてスタート! 実力者同士の対戦だけに、矢のようにクルマは走り抜ける。一瞬速くゴールしたのは「ICHIRO」(18秒90)、「帆立、イクラ、旨い蟹」は19秒18。その差は0.28秒と高校生の部に続き一般の部も接戦であった。
優勝した香川県立三豊工業高等学校
中尾先生とその愛車
「ICHIRO」

表彰式
高校生の部・優勝者の水野匠くんに、表彰式に先立って橋本アナウンサーからインタビューが行われた。
「ここまで来れるとは思っていなかったので、すごく嬉しい。いつものスピード上限設定は3.7m/sだったけど、決勝は3.9m/sの設定で望んだ。イチかバチかに賭けてよかったです。韋駄天磯工のマスコットは、恩師の竹村先生がマイコンカーに付けていたものをもらいました。このお守りのおかげで勝てたのかも知れません」

続いて、一般の部・優勝者の中尾伊知郎さんにインタビュー。
「今年度4月に伝統ある三豊工業高等学校に赴任して、メカトロニクス部に入ってマイコンカー作りを続けてきました。優勝は、お世話になった皆さんのおかげです。子供たちにアドバイスさせていただくなら、同じマシンを作っても気持ちを込めることが大切だと思います。“気を抜かないで最後までしっかり走ってくれよ”と、念じながらボタンを押す。邪険に扱うと、マシンに裏切られることもあります。結局は、作る側の人間の気持ちの問題ですね」

表彰式では、特別レースそれぞれの優勝、準優勝、3位の表彰、高校生の部、一般の部の優勝、準優勝、3位、ベスト8賞、ベストタイム賞、アイディア賞、デザイン賞などの表彰と賞状、賞品の贈呈が行われた。一人ひとり受賞者の名前が呼ばれるたびに、会場内では受賞者の栄誉と健闘を改めて拍手で称えていた。

ドラッグカーレース入賞者
右から滝田さん、阪野さん、有友さん

高校生の部 優勝 水野君

一般の部 優勝 中尾さん

閉会式
文部科学省初等中等教育局 池守滋調査官より「これからますます発展、継続することを期待しています」 続いて、株式会社ルネサス テクノロジ 汎用製品統括本部の武部事業部長より「マイコンカーは、選手の皆さんのモノづくりに対するこだわりの成果の表れ。皆さんの活躍に感動しました」と、ご講評・ご挨拶をいただいた。
最後に、石村光政実行委員より閉会宣言。「この大会に携わったたくさんの方々に感謝しつつ、ジャパンマイコンカーラリー2005全国大会の閉幕を宣言いたします」〜キャノン砲とBGMが高らかにエンディングを告げる。
そしてこのアナウンスで締めくくられた。
「マイコンカーラリーは今年10周年。飽くなきチャレンジ精神がある限り20年30年と続くでしょう。来年また皆さんとお会いできることを楽しみにしております。」
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