第1組に登場した昨年準優勝・猪熊選手(左)は、無念のコースアウト |
自家用車のミニュチュア版(?)も登場 |
午前11時20分、今度は一般の部の予選がスタート。まず、Aグループ1組目に一昨年の準優勝者・猪熊選手が登場。しかし、あえなくコースアウトしてしまい、これが連鎖したのか、一昨年優勝の勘原選手、一昨年3位の瀬尾選手、入賞経験のある防衛大学校ロボット研究室の滝田教授ら、有力選手が次々と姿を消していく。しかし、Dグループ8組目に登場した滝田教授の愛弟子
榮井弓子選手が、全体を通しても予選トップタイムとなった18秒47をマーク。「先にレースを終えた教授や、同じチームの皆さんから貴重なアドバイスをいただいた結果です」と、謙虚に感想を語っていた。榮井選手以上に注目されたのは、九州地区予選で準優勝を飾った熊本県立御船高等学校OGの原田香織選手。たくさんの観客がそのスタートを見守っていたが、なぜかマシンがスタートせず、高いポテンシャルを発揮できぬままに涙を飲んだ。一般の部には毎年、勝敗とはまた違う部分で注目される選手が数多く参加している。中でも、全ての大会関係者および参加者にとってすっかりお馴染み、この人がいなくては大会もはじまらないといった存在の、82歳・最年長の田村眞さんは、今年もハツラツとした姿を見せてくれた。レース前には「今年は4WSを取り入れたのが大きな特徴なんですよ」とマシンの説明をしながら、穏やかな微笑みを見せていた。結果の方は、28秒59で第37位のタイム。惜しくも決勝トーナメント進出の32台には残ることができなかったが、そのチャレンジ精神には毎回、頭の下がる思いだ。そして、これまたお馴染みのチームJICAの面々もにこやかに参加、大会に国際色を添えてくれた。今年は、インド、スリランカなど、東南アジアの職員が中心のメンバー構成。チームを率いる、北田・水野両選手を囲んで、マシン作りとレースを楽しむことを実践して見せてくれた。また、今年も子供たちが一般の部で参加。このうち、2人の小学生が決勝トーナメントに進出するなど、まさしく目を見張るばかりの活躍ぶりであった。 |