岩倉選手の1回戦は幸運にも恵まれた |
連続クランクも難なくクリア |
九州産業大学付属九州産業高等学校 寺田選手(左)は、ベスト8に進出 |
午後1時、予選上位32台による決勝トーナメントが始まった。ここからは、予選で走ったコースを逆走することになる。1回戦は有力選手が順当に勝ち進む中で、最終組に登場した予選3位の香川県立三豊工業高等学校
合田祐一選手が、何とコースアウト。会場がハッと息を飲み込む中、対戦相手の岡山県立新見高等学校 西岡真選手が21秒94で見事に勝利。予選30位ながら2回戦に駒を進めるという大番狂わせを演じた。一方で、合田選手のチームメイトで予選5位の岩倉敏也選手は、脱輪するものの対戦相手もコースアウトし、規定によって再レースとなった。さらに、再レースでも脱輪してしまうが、対戦相手がゴール直前でまたもやコースアウト。規定により、予選タイム上位者の岩倉選手が勝ち進むという幸運に恵まれた。このように何が起こるかが全く予測不能なところが、トーナメント方式の残酷さであり、面白さでもある。これを制した者は、実力と同時に運も兼ね備えた、真の勝者という証になる。それにしても、2回戦も香川県勢の速さと安定感は突出していた。予選1位の坂出工業高等学校
大林俊宏選手は19秒12、チームメイトで予選2位の亀井啓丞選手は19秒40と、好タイムを連発、前出の岩倉選手も19秒15という危なげないタイムで勝ち進み、いずれもベスト8に顔を揃えた。 |