車検を待つ選手の表情は様々 |
地区予選を勝ち抜いた精鋭たちが集う全国大会とは言え、いやむしろ全国大会だからこそしっかりとクリアしなければならないのが車検である。いくら優れたマシンを作り上げても、ここを通過できなければ全ての努力が水の泡となってしまう。順番を待つ選手たちも、レース場とはひと味違う緊張感を隠し切れない様子だ。車検では毎年、審判団の先生方とともにボランティアで参加してくれている北海道札幌国際情報高等学校の生徒たちが、大会規定に沿って厳密かつ公正な検査を行っており、そのお陰で毎年フェアなレースが運営できている。モータと電池は規定のものを使っているか、タイヤの粘着性は強すぎないか、車体サイズは規定の範囲内かなどチェック項目は多岐にわたるが、速やかな検査で大会のスムーズな進行にも大きく貢献している。車検にパスした選手たちは、控えブースに戻ることは許されず、限られた整備以外に手を加えることは違反・失格となる。車検を終え、ホッとしたのもつかの間。今度は、後悔のない調整ができたかどうか不安感にさいなまれる。と同時に、いよいよはじまる予選レースに向けて、決意を新たにする瞬間でもある。
CPUとモータを入念にチェック |
認定シールをもらって車検終了 |
レース直前に再びタイヤ
のチェックが行われた |
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