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2007年大会大会レポート 2/8

車検

車検を待つ選手の表情は様々
地区予選を勝ち抜いた精鋭たちが集う全国大会とは言え、いやむしろ全国大会だからこそしっかりとクリアしなければならないのが車検である。いくら優れたマシンを作り上げても、ここを通過できなければ全ての努力が水の泡となってしまう。順番を待つ選手たちも、レース場とはひと味違う緊張感を隠し切れない様子だ。車検では毎年、審判団の先生方とともにボランティアで参加してくれている北海道札幌国際情報高等学校の生徒たちが、大会規定に沿って厳密かつ公正な検査を行っており、そのお陰で毎年フェアなレースが運営できている。モータと電池は規定のものを使っているか、タイヤの粘着性は強すぎないか、車体サイズは規定の範囲内かなどチェック項目は多岐にわたるが、速やかな検査で大会のスムーズな進行にも大きく貢献している。車検にパスした選手たちは、控えブースに戻ることは許されず、限られた整備以外に手を加えることは違反・失格となる。車検を終え、ホッとしたのもつかの間。今度は、後悔のない調整ができたかどうか不安感にさいなまれる。と同時に、いよいよはじまる予選レースに向けて、決意を新たにする瞬間でもある。

CPUとモータを入念にチェック

認定シールをもらって車検終了

レース直前に再びタイヤ
のチェックが行われた

コースレイアウト

今大会のコースレイアウト
2007年大会のコースレイアウトは、例年までとは大きく違う特長があった。それは、センターラインがいきなり途切れ、その左側か右側の30センチ離れたポイントに再びセンターラインが設定され、そのセンターラインに沿って走るように設計されたコース。2005年の第10回記念大会で、近い将来の導入を前提にテスト的にお目見えしていた“レーンチェンジ”である。ちなみに、この時にクリアできた車体は37台中わずか1台だけだった。これが今大会の地区予選から正式に導入され、各地で波乱を巻き起こしてきた。軒並み完走率が下がった大きな要因でもある。今回のレイアウトでは、レーンチェンジが計2箇所設定されていた。さすがに、地区予選を勝ち抜いてきた選手たちと言えども、高速でこのポイントをクリアするためには、まだ十分な対応ができていなかった様子である。ここでコースアウトするマシンが続出し、勝敗の大きな分け目ともなった。また、スタートもゲートが開いた瞬間から計測が始まる方式に変更。これによってほとんどのマシンが、センサーでゲートが開くのを読み取ってスタートするシステムへ進化を遂げていた。前回までは、ゴールした後のタイムを見なければ勝敗が分からないケースが多々あったが、今回から導入された方式により、先にゴールインしたマシンが勝ちというシンプルで分かりやすいレース展開を実現させることができた。

おなじみの“たこつぼコース”

初お目見えの
通称スネークロード

レーンチェンジが加えられた

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