約20分間にわたる入念なコースメンテナンスの後、予選レースで32位以内に入った選手たちによる決勝トーナメントが始まった。コースレイアウトも、予選とは逆走する形に変更され、今度はスタート直後にレーンチェンジとなる。まずは、高校生の部からのスタートだ。1回戦は、予選2位の富山県立大沢野工業高等学校・神通研太選手と、同じく予選3位の岡崎拓馬選手の一年生コンビが、コースアウトにより早々と姿を消してしまう。同校の快進撃もこれまでかと思われた矢先、2年生の布村真佐喜選手がセーフティーファーストに徹し、18.77秒とやや押さえたタイムで勝ち上がった。2回戦も予選上位者の苦戦が続く。ライバルが脱落する中、楽な試合運びに持ち込めたかのように思われたのが、予選1位の香川県立三豊工業高等学校の森川卓哉選手だった。ところが、2回戦第1レースで痛恨のコースアウト。その直前に、チームメイトで予選7位の豊浦広行選手までもゴールにたどり着けないままレースを終えた。この間隙をすり抜けて勝ち上がったひとりに、沖縄県立美来工科高等学校の岸本翔選手の姿があった。沖縄県勢としても、史上初のベスト8に食い込む快挙を達成。「予選はぎりぎりの通過でしたが、それだけでも大満足でした。ベスト8にまで進めて、本当に嬉しいです」と、はつらつと語っていた。
いよいよ決勝トーナメント。車検を終えて、決戦会場に向かう選手たち |
素早いスタートダッシュを見せるマイコンカー |
次々と白熱のレースが展開された |
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