開会式
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前回優勝の東海地区から優勝旗の返還
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開会式挨拶
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可児工業高校・神谷君の堂々とした選手宣誓
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午前9時を迎えると当時に、北海道札幌国際情報高等学校・放送局による爽やかな司会進行のもと、体育館にて開会式が執り行われた。まず、同校生徒会長・武田颯太郎君が壇上に立ち、ホスト校を代表して歓迎の意を表した後、高らかに大会の開催を宣言。それぞれの胸に様々な思いがよぎる中、すべての参加者と関係者がこの1年間待ち望んだ瞬間が、今まさに訪れたのである。続いて、前回団体優勝に輝いた東海地区を代表し、岐阜県立可児工業高等学校・井戸弘士君が優勝旗を返還。ジャパンマイコンカーラリー大会長の全国工業高等学校長協会理事長・巽公一氏が「フェアプレイ精神のもと競技に臨み、輝かしい成果を上げることを期待しています」との言葉とともに主催者を代表して挨拶を述べた。また、来賓から文部科学省児童生徒課産業教育振興室教科調査官・池守滋氏が「技術は競い合ってこそ進歩があります。日本が独自に開発した組み込みマイコンを駆使して、大いに競い合ってください」と選手を激励。同じく来賓のルネサス エレクトロニクス株式会社代表取締役会長・山口純史氏が「皆さんがここに至るまで使ってこられた技術は、まさに日本の先端メカトロニクスに用いられているものです。この大会を通じて触れた技術が、将来必ず役に立つと思います」と挨拶。本競技がものづくりの未来へと確実に繋がっていることを、選手たちは再確認していた。そして、岐阜県立可児工業高等学校・神谷侑希君による「ものづくり、人づくり、心づくりの精神に則り、支えてくださった方々への感謝を胸に、正々堂々と戦うことを誓います」との選手宣誓が会場に響き渡り、ついに「ジャパンマイコンカーラリー2011全国大会」が開幕したのである。
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コースレイアウト
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予選のコースレイアウト、Advanced Classの決勝トーナメントは逆走になり、一部レイアウトが変更になる |
地区大会を通じて周知の通り、コース規定に大きな変更はない。イン側とアウト側に分かれ2台同時スタートする方式も例年通りである。しかし、ストレートからのクランクやレーンチェンジ、急激にアップダウンする立体交差などをより速く確実にこなしていくことが今回も勝敗の大きなカギを握っていることは明白だ。大方は、クランクからの連続カーブと上り坂頂点の急カーブでいかに車体を制御できるかが今回最大の決め手となると予想。特に、これまではコースに沿ってガードレールが設置されてきた立体交差上のカーブに、コースアウトの判定をより正確に下す目的で、コーナー内外に大きなスペースを取った。このため、外側に大きく膨らんでガードレールに激しく衝突するマシンが増え、スリリングなレース展開に一役買っていた。
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OUT側からスタートした最初の難所、レーンチェンジと蛸壺(Ω)カーブ
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UP後、コースアウトの判定をより正確に下す目的で、コーナー内外に大きなスペースを取った
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OUT側にゴールする直前のレーンチェンジ、最後まで気が抜けない
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車検
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百戦錬磨な選手たちでも緊張する車検
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1台1台、しっかりと確認していく
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スタートゲートに立つ前に、すべてのマイコンカーに課せられているのが車検だ。むろん、規定に違反している車体はこの時点で失格となり出走は許されない。承認マイコンボード、MCR刻印付きモータ、規定の電池などを使用しているか、センサなど規定の部分以外がコースと接していないか、タイヤの粘着性は規定の範囲内かが、主たる検査ポイントである。さらに、車検は1回のみではない。予選は2走とも事前に受け、決勝トーナメント前にもう一度済ませることが義務付けられている。また、決勝トーナメントは車検終了後、特別な場合を除いて控室に戻ることは許されない。さらに、タイヤの粘着性チェックは、スタートゲートに向かう直前にもコース脇で受ける必要がある。慎重すぎるように思えるこの車検方式こそが、公正なレースを行う上で欠かせないものであり、すべての参加者もその点を十分に理解していた。
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