走行直前のタイヤ検査を受ける茨城県立つくば工科高校・生田浩祐君
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マイコンカーをセットする静岡県立科学技術高校・蓮見建文君(手前)と福岡県立戸畑工業高校・原義訓君
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心配そうにマイコンカーを目で追う秋田県立大館工業高校・戸田匠君
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午前10時10分。時計は競技開始の時を告げた。まず登場したのは、Basic Classの選手たちである。AコースとBコースに分かれ、ゼッケン順に2台ずつ同時にスタート。後に、インとアウトを入れ替えて再度タイムアタックする2走方式で、良い方のタイムで順位を競い合う。Basic Classの場合、参加34台のうち上位16台が決勝トーナメントへ進む。初めてマイコンカーの製作にあたった生徒のみに出走権が与えられるBasic Classは、言うなれば新人戦である。しかし、高度な技術と知識を要するAdvanced Classよりも参加校・参加台数ともに上回る地区が年々増えており、なおかつ全国大会への扉はAdvanced Class以上に狭い。彼らは、その難関をくぐり抜けた精鋭中の精鋭なのである。早速、Aコース1組目の秋田県立湯沢翔北高等学校・江戸勝君が29.76秒、Bコース1組目では福井工業大学附属福井高等学校・白崎大河君が30.10秒で走破し、予選上位に食い込む好タイムを計測。マシンの完成度の高さを証明して見せた。続いて、Aコース4組目の岡山県立玉野光南高等学校・田井宏樹君のマシンがシャープなパフォーマンスを見せ29.43秒で予選1回目のトップタイムを叩き出す。また、Aコース8組目の岐阜県立可児工業高等学校・林純平君が29.79秒で暫定3位に食い込んだ。
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