3年ぶりの団体地区優勝・九州地区
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文部科学大臣賞を授与される福岡県立福岡工業高校・井上翔太君
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全国高等学校PTA連合会からの表彰を受け取るBasic Class 上位入賞選手
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新たな勝者が歴史にその名を刻んだ「ジャパンマイコンカーラリー2012全国大会」は、こうしてフィナーレを迎えた。レースに勝つことばかりが大会参加者の目指すものではなく、それぞれに違った目標がある。今大会は特に、自分が元気一杯で競技に参加することが、辛い境遇におかれた人たちを勇気づけることに繋がって欲しいと願う選手が多く、そういった意味ではある種の転機となった大会とも言える。目標を達成できた者も、そうでなかったものも、今は大会が無事に開催され、滞りなく終焉を迎えたことに、心の中で深く感謝しているに違いない。表彰式と閉会式を前にひと時訪れた静寂の中には、そんな空気が満ちていたように思われた。そして、北海道札幌国際情報高等学校・吹奏楽部の生徒さんによる心温まる演奏後、栄光を手にした入賞者が次々と壇上に呼ばれ、表彰の式典が執り行われた。続く閉会式では、全国工業高等学校長協会理事長・長田利彦氏が主催者挨拶とともに「最後の最後まで努力する姿勢に感動しました」と選手一同に語りかけた。また、来賓の文部科学省初等中等教育局児童生徒課産業教育振興室教科調査官・持田雄一氏は「ものづくりにかける高校生に、このような活躍の場を設けられた関係者の皆様に感謝いたします」と主催者の労をねぎらい、同じく来賓からルネサス エレクトロニクス株式会社執行役員マイコン事業本部長・岩元伸一氏が「皆さんの心からのホスピタリティに感激いたしました」と、毎回ボランティア活動で大会をサポートしてくれる北海道札幌国際情報高等学校の生徒ならびに関係者各位に対する感謝の念が述べられた。そして、同校生徒会長・川村勇人君の閉会宣言とともに、「ジャパンマイコンカーラリー2012全国大会」の幕は降ろされたのである。
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