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2015大会全国大会レポート 2/7

試走
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コース横の控え場所で順番を待つ選手たち
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控室と光の広場では明るさが違うので、センサ感度を調整し直す
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学校のコースと、本番のコースの微妙な滑りの差を、試走で調整する

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マイコンレーサー体験教室でプログラムを調整し、スピードや走り方が変わるのを体験した

引率審判の先生に続き、光の広場までは徒歩で向かう。大きなケースを持って進む学生の列に驚き、駅やサンピアザを利用する通行人も振り返って見ていた。地味な色のコートが多いこの季節、赤や青のゼッケンはとても目立って目をひく。選手たちはある程度のコースの予想をして日々練習してきてはいるが、果たしてどんなコースなのか・・・? というのは誰しも気になる。光の広場に到着してようやくコースと対面だ。コースアウトしてしまう選手、思ったよりも速いタイムを出せた選手、皆不安や期待が入り混じった表情で試走を行っていた。この愛車の状態を明日の本番にどうベストに持っていくか、この後どう調整をするかにかかっている。明日はもっと観客もいるだろうし、この場所の雰囲気をつかむのも大事だ。試走とは言え、もう勝負は始まっているのである。

土曜日ということもあって家族連れがたくさん見に来てくださっていたが、リモコンもなく自動で走っているかのような車を見て、子供たちが魔法を見たような不思議そうな顔をしていた。そういった子供たち向けに、今回はサンピアザの3階のスペースをお借りしてマイコンカーの初歩とも言うべき、「マイコンレーサー2」の体験教室を開催した。

マイコンレーサーはマイコンカーと原理は同じで、「ブロック・コマンダー」というソフトを使いゲームのように楽しみながらプログラミングの基礎を学び、実際にライントレースで小さな車を走らせることができる。この日初めてマイコンカーを見た子供たちも、マイコンレーサーを体験し自分のプログラミング次第でスピードや走り方が変わるのを知り、「いつかあの大きい車を走らせてみたい」と目を輝かせていた。マイコンカーを知って、マイコンレーサーに触れて、わずかな時間ではあるが、この子供たちが将来ものづくりを学ぶきっかけになってくれたら実に嬉しいことである。

開会式
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開会式
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長野県駒ヶ根工業高等学校・中村 俊介君が優勝旗を返還
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来賓挨拶をする、文部科学省初等中等教育局児童生徒課産業教育振興室教科調査官・持田 雄一氏
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同じく来賓挨拶をする、ルネサス エレクトロニクス株式会社執行役員・川嶋 学氏
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長野県駒ヶ根工業高等学校・新井 賢人君による選手宣誓
去年は光の広場だったが、今回は外に隣接しているサンピアザ劇場にて行われた。司会進行は事務局である北海道札幌琴似工業高等学校 生徒会の三浦 季樹君。同校生徒会長の畠山 雄太君が開会を宣言し、ついに大会の幕が開けた。続いて昨年度団体優勝の北信越地区を代表し、長野県駒ヶ根工業高等学校・中村俊介君がジャパンマイコンカーラリー大会長の全国工業高等学校長協会理事長・棟方克夫氏に優勝旗を返還した。続いて「我が国はものづくりで産業や経済を支えて来ました。これからの日本を支える若い皆さんがマイコンカーラリーの技術を通してものづくりの楽しさ、大切さを感じていただくと共に技術や知識の習得を更に目指していただければと願っております。選手の皆さん、頑張ってください。」と棟方理事長より主催者挨拶。

来賓より、文部科学省初等中等教育局児童生徒課産業教育振興室教科調査官・持田雄一氏が「この競技を通して身につけた技術、知識、技能というのはこの大会に参加することにとどまらず、様々な面での応用、発展させるという所謂活用するということに是非力を注いでいただきたいと思います」と激励し、同じく来賓のルネサスエレクトロニクス株式会社執行役員・川嶋学氏が「ルネサスの車のマイコンは世界で4割以上のシェアがあります。クラウドを使って自動運転をしたり、自動パーキングをしたり、そういう時代が目の前に来ております。まさしく皆さんが行っている組込みのプログラミングの技術、メカトロニクスの技術は未来の車をいいものにできるのではないでしょうか。ロボットを含め、日本の広い分野をもう一度皆さんの手で花を開かせていただきたいと思います、悔いのない走りで頑張ってください。」と挨拶。

続いて事務局校の北海道札幌琴似工業高等学校長・廣瀬覚氏より「皆さんがベストパフォーマンスが出来るように、全国から先生方やルネサスの方が93人、札幌琴似工業の生徒が運営の手伝いで72人集まってくれています。その人たちの期待に応えるためにも頑張ってほしいです。北海道で行われる大会は最後です。皆さんにとって思い出に残る、見る者にとって記憶に深く焼き付けられるような素晴らしい大会にしたいので、皆さんも協力してください。」と熱い言葉をかけた。そして、審判長の北海道札幌工業高等学校副校長・伊藤良平氏から禁止事項、諸注意の発表があった。

最後に長野県駒ヶ根工業高等学校・新井 賢人君が選手宣誓の場に立った。「このマイコンカーラリーを生み、支援を続けて来てくださった北海道の先生方、ルネサスの皆さんのことを決して忘れません。今日、ここに集まった我々選手一同はそんな皆さんへの溢れんばかりの感謝を胸にして、日々の活動を支えて下さった先生、家族、仲間、そして自分自身のマイコンカーへの想いをその走りで示すように大会発祥の地である札幌での第20回大会を全力で走り抜くことを誓います」と宣誓し、大きな拍手が起こった。明日の今頃はこの中の誰かがチャンピオンになっているのだ。一人一人が色んな思いを背負ってここに集っているのだから、この若いパワーを明日は存分に爆発させてほしい。

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