コース横の控え場所で順番を待つ選手たち
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控室と光の広場では明るさが違うので、センサ感度を調整し直す
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学校のコースと、本番のコースの微妙な滑りの差を、試走で調整する
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マイコンレーサー体験教室でプログラムを調整し、スピードや走り方が変わるのを体験した
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引率審判の先生に続き、光の広場までは徒歩で向かう。大きなケースを持って進む学生の列に驚き、駅やサンピアザを利用する通行人も振り返って見ていた。地味な色のコートが多いこの季節、赤や青のゼッケンはとても目立って目をひく。選手たちはある程度のコースの予想をして日々練習してきてはいるが、果たしてどんなコースなのか・・・? というのは誰しも気になる。光の広場に到着してようやくコースと対面だ。コースアウトしてしまう選手、思ったよりも速いタイムを出せた選手、皆不安や期待が入り混じった表情で試走を行っていた。この愛車の状態を明日の本番にどうベストに持っていくか、この後どう調整をするかにかかっている。明日はもっと観客もいるだろうし、この場所の雰囲気をつかむのも大事だ。試走とは言え、もう勝負は始まっているのである。
土曜日ということもあって家族連れがたくさん見に来てくださっていたが、リモコンもなく自動で走っているかのような車を見て、子供たちが魔法を見たような不思議そうな顔をしていた。そういった子供たち向けに、今回はサンピアザの3階のスペースをお借りしてマイコンカーの初歩とも言うべき、「マイコンレーサー2」の体験教室を開催した。
マイコンレーサーはマイコンカーと原理は同じで、「ブロック・コマンダー」というソフトを使いゲームのように楽しみながらプログラミングの基礎を学び、実際にライントレースで小さな車を走らせることができる。この日初めてマイコンカーを見た子供たちも、マイコンレーサーを体験し自分のプログラミング次第でスピードや走り方が変わるのを知り、「いつかあの大きい車を走らせてみたい」と目を輝かせていた。マイコンカーを知って、マイコンレーサーに触れて、わずかな時間ではあるが、この子供たちが将来ものづくりを学ぶきっかけになってくれたら実に嬉しいことである。
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