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2014大会全国大会レポート 1/7

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メカトロニクスの甲子園「ジャパンマイコンカーラリー2014全国大会」がいよいよスタート
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たくさんの方々が応援してくださいました

また今年もこの時期がやってきた。凍てつく寒さもなんのその、マイコンを搭載した自作のマイコンカーで、技術、知識、応用力を競い合う、メカトロニクスの甲子園「ジャパンマイコンカーラリー2014全国大会」が、去る2014年1月11日(試走、開会式)、12日(競技、表彰、閉会式)に開催された。昨年までは北海道札幌国際情報高等学校での開催だったが、19回目となる今年は大型商業施設、新さっぽろアークシティーサンピアザに会場を移し、見物客にマイコンカーとはどういうものかと、高校生の現在のハイレベルな技術を知ってもらう機会にもなった。2013年11月3日、北東北を皮切りに開催された全国12地区の地区大会を突破した73校の106台が、マイコンカーラリー発祥の北の大地に集結。会場が変わろうと、マイコンカーの道を志す者たちの聖地はこの大地に変わりはない。

〜2014年1月11日(土)〜

受付
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バスから降り立った選手たち
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受付で、資料やビブスを受け取る
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控室で、運搬のダメージがないかなど入念な点検を行う
大寒波到来という予報で選手たちの現地入りが心配されたが、1月10日中に全員無事に到着。選手たちの熱い思いは大寒波さえ吹き飛ばしたのであった。11日はまずは選手控室となる新さっぽろアークシティホテルへ。送迎バスから降りると選手たちは緊張と不安、そして、「とうとう全国大会に来た、やってやるぞ!」という自信が入り交じった表情をしていた。

はやる気持ちを抑えながら、選手控室へ。地区ごとに決められたエリアに着席し、一息つく暇もなくプログラムや車体のチェックにとりかかったり、控室中央に設けられた簡易コースでの試走に大忙しだ。仮車検の招集を待つ間、顧問の先生がたは冷静に教え子たちの背中を見守っているかのようだったが、やはり色々な想いを秘めているのを感じた。

控室は選手たちの熱気と、いよいよ始まる決戦にむけての意欲であふれていて、今は氷点下の冬、はたまたここは日本最北の北海道であるということを忘れてしまいそうなくらい熱かった。この時点で運営の先生方、ボランティアの皆さんの額には汗が流れていた。

コースレイアウト
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予選のコースレイアウト、Advanced Classの決勝トーナメントは逆走になり、一部レイアウトが変更される

今回は全長62.40m(中心たどり)のコースとなった。例年通りイン(赤)側とアウト(青)側に分かれ2台同時にスタートする。

小刻みな連続S字カーブ、大小のタコツボ、上り坂の後の180度カーブ、そして多くの選手の難関となったクランクの連続、レーンチェンジなどクリアしなければならないポイントが多数ある。また、前回まではクランクとレーンチェンジ手前の横線が2本だったのが、今回から1本に変更になった。今までは1本目を読み飛ばしても2本目で検出できれば良かったが、今回は読み飛ばしが命取りとなる。あらゆる場面を想定したプログラミングがなされているかどうかが勝負の分かれ目となるのだ。

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アウト(青)側スタート後の小刻みな連続S字カーブ
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イン(赤)側スタート後の通称タコツボカーブ
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難易度の高い左クランク→右クランク→レーンチェンジ、奥には上り坂、下り坂がある

仮車検
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車検場に集合、これから仮車検を受ける
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控室から会場へは一般の通路を通るので、細心の注意を払って移動する

車検は翌日も予選前にしっかり行われるが、ここではこの後の試走に向けた仮車検が行われる。グループごとに控室前のロビーに招集されると、愛車の入った大きなケースを大事そうに抱えて椅子で待機。

今年から選手控室と競技会場が離れており、移動は一般の人々も通る通路を使うためマイコンカーを入れるケースの使用が義務付けられた。車検はJMCRが定めたマイコンボードやモータを搭載しているか、マシンの全幅や高さ、電池やタイヤ幅、センサ、ギヤボックスなどをくまなくチェックされる。

昨年の「タイヤ幅は30mm以内」から「30mm未満」に変更になり、この微かな違いに戸惑う場面もしばしば見られた。だがこれを通過しなくては試走はおろか、大会にも出場できなくなってしまうのだ。無事通過して合格シールを貼ってもらった選手たちからは安堵の表情も見える。

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