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2014大会全国大会レポート 6/7

Advanced Class・決勝トーナメント
毎年恒例となったがAdvanced Classの決勝の前に、Basic Classの決勝まで使用したコースのレイアウトが変更される。予選とは逆回りのコースとなり、短い距離でのレーンチェンジの連続が追加され、クランクを示すクロスラインの間隔が短くなるなど難易度がぐっと上がった。真のチャンピオンを決めるには絶好のコース。さあ、この究極のコースに選手たちは対応できるのだろうか。挑むのは以下8人の選手たち。

◆富山県立富山工業高等学校 岡田 翼君 「人参」
◆福岡県立福岡工業高等学校 大神 隆之介君 「wisdom」
◆福岡県立福岡工業高等学校 増永 圭悟君 「Last game」
◆長野県駒ヶ根工業高等学校 白鳥 昇君 「朱雀」
◆熊本県立熊本工業高等学校 木村 雅晴君 「KIMCHI号」
◆熊本県立熊本工業高等学校 牛島 大志君 「F−M」
◆熊本県立球磨工業高等学校 土屋 翔太君 「煌U」
◆岐阜県立大垣工業高等学校 金指 拓己君 「テスターOKB」
(予選順位順)

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1回戦1組目 富山県立富山工業・岡田 翼君(左) vs 岐阜県立大垣工業・金指 拓己君(右)
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1回戦2組目 熊本県立熊本工業・木村 雅晴君(左) vs 長野県駒ヶ根工業・白鳥 昇君(右)
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1回戦3組目 熊本県立球磨工業・土屋 翔太君(左) vs 福岡県立福岡工業・大神 隆之介君(右)
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1回戦4組目 福岡県立福岡工業・増永 圭悟君(左) vs 熊本県立熊本工業・牛島 大志君(右)
時は午後3時30分。決勝トーナメント1組目は予選1位の岡田君対8位の金指君。いよいよAdvanced Classの決勝が始まる!という雰囲気に、会場のお客さんもさっきまでとは違うオーラを感じている様子だ。2人がマシンをコースにセットし、同時に手を挙げた。これこそAdvanced Classの決勝、と言わんばかりに2台とも軽快にコースを走り抜けていく。だが岡田君はカーブ後、金指君はレーンチェンジで残念ながらコースアウト。予選のタイムでのジャッジにより、岡田君が準決勝進出となった。

2組目は予選4位の白鳥君対5位の木村君。2台とも難関コースをすいすい走行、と思われたが木村君のマシンがレーンチェンジ直前で突然ストップしてしまった。コースに忠実に対応した白鳥君が15.61秒で勝利、準決勝へ駒を進めた。

3組目は予選2位の大神君対7位の土屋君。土屋君が上り坂後のカーブで捕まってしまった。やはり難易度があがった決勝コースは一筋縄ではいかないのだろうか。大神君は15.34秒でゴール。このコースで予選と同じようなタイムを出してくるこの技術力に驚かされる。

最後、4組目は予選3位の増永君対6位の牛島君。スタートは順調であったが、2台とも惜しくもカーブでコースアウト。予選のタイムのジャッジにより、増永君が準決勝進出となった。

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準決勝1組目 富山県立富山工業・岡田 翼君(左) vs 長野県駒ヶ根工業・白鳥 昇君(右)
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準決勝2組目 福岡県立福岡工業・大神 隆之介君(左) vs 福岡県立福岡工業・増永 圭悟君(右)
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3位決定戦 富山県立富山工業・岡田 翼君(左) vs 福岡県立福岡工業・増永 圭悟君(右)
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決勝戦 福岡県立福岡工業・大神 隆之介君(左) vs 長野県駒ヶ根工業・白鳥 昇君(右)
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優勝おめでとう!!
次は準決勝、いよいよベスト4が揃った。準決勝1組目は岡田君対白鳥君。下り坂後のカーブで岡田君が無念のコースアウト。白鳥君は15.37秒でゴールし決勝進出を決めた。準決勝2組目は増永君対牛島君。福岡県立福岡工業高等学校からの同校対決となったが、先輩後輩で1つの決勝への席を争うのは辛いものがある。増永君のマシンはスタートできずリタイアとなってしまったが、後輩で2年生の大神君は落ち着いた走りで15.37秒という、もう一人の決勝進出者白鳥君と全く一緒のタイムでゴールした。本当に互角の決勝となりそうだ。

決勝の前に増永君と岡田君による3位決定戦が行われた。残念ながら岡田君はクランクでコースアウトしてしまった。だが15.16秒という予選のベストタイムは素晴らしい記録として残るであろう。今大会のベストタイム賞おめでとう!増永君は15.58秒でゴールし、3位が決定した。試合後のお互いの健闘を称える固い握手に会場から拍手が沸いた。

コースメンテナンスの間、なんとも言えない緊張感が会場を包み込んでいた。ついに決勝戦の時が来たのだ。大神君と白鳥君は、全国大会に出場したくてもできなかった、決勝に進出できなかった全国各地の選手の想いを一身に背負ってコースに立った。まずは挨拶で一礼、マシンをセット、という順調な流れだったが大神君はスタート地点に置いたマシンが気になり、なかなか準備OKのサインの手を挙げられない。固唾を飲んで見守る会場。ちょっと不安そうに手を挙げていざスタート、という時残念ながら大神君のマシンはスタートできなかった。一方、白鳥君は確実に難所をクリアして15.46秒で完走。力強いガッツポーズを見せてくれた。こんなこともあるのかと悔しさが残るが、何が起きるかわからないのが全国大会だし、決勝なのかもしれない。

大神君はチーム一丸となって全国優勝を目標にやってきたので、悔しさはひとしおだっただろう。だが、この時点でもう来年こそは優勝を、と次なる戦いに向けて始動したのだ。昨年はベスト8で、同校の先輩の優勝を見守った白鳥君だったが今年は念願の優勝を手にした。1年間この日のことをひたすら考えて毎日努力してきたのだろう。「1回目は失敗してしまったが、そのおかげで自分のマシンに何が足りないか1つ2つ明確になって、不安に押しつぶされることなくできた。ここまで来ることができたのはここにいる方々や周りの皆さんのおかげです。本当にありがとうございます。」と優勝の喜びを噛みしめた。大きな拍手と声援を受け、はにかみながら、でも満足した表情で何度もおじぎをしながらコースを後にしていた。

写真−クリックすると拡大表示します 【Advanced Class 優勝】
長野県駒ヶ根工業高等学校
白鳥 昇君
カーネーム「朱雀」


1回目は失敗してしまったが、そのおかげで自分のマシンに何が足りないか1つ2つ明確になって、不安に押しつぶされることなくできた。ここまで来ることができたのはここにいる方々や周りの皆さんのおかげです。本当にありがとうございます。
(表彰式のインタビューから)

【準優勝】
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福岡県立福岡工業高等学校
大神 隆之介君
カーネーム「wisdom」
【第3位】
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福岡県立福岡工業高等学校
増永 圭悟
カーネーム「Last game」

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