コース横の控え場所で順番を待つ選手たち
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控室と光の広場では明るさが違うので、センサ感度を調整し直す
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学校のコースと、本番のコースの微妙な滑りの差を、試走で調整する
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第1関門をクリアしたら、次はいよいよ会場の光の広場に移動して試走である。控室から光の広場までは徒歩3分ほどの距離だが、駅の前の通路やサンピアザのお店の前を通るので、通行人に迷惑をかけないよう1列で、ケースが邪魔にならないよう注意を払って慎重に進む。緊張と寒さでブルブル震える選手もいた。ものめずらしい行列の光景は、通行人からは「なにがあるのだろう?」「皆おそろいのゼッケンね?」と注目を浴びていた。
いざ光の広場へ到着すると、選手たちはすぐ待機スペースに着席させられたのだが、すぐ横にコースがあるのに運営スタッフたちがコース前にいて見えなかったため、レイアウトを早く見たくてしょうがない表情をしていた。誘導の先生の指示に耳を傾けながらも、正直ドキドキしていることが伺える。「コースのグリップはどうかな、直線やカーブの速度をどうしようかな」と色々考えてしまうだろう。さっき仮車検を済ませたばかりだが、ここでもタイヤの粘着性の確認、電池についてのレース前検査が最終的に行われる。
今年も各々の愛車の色、素材、形、パーツなど工夫が光っている。個性と1年間の努力の結晶、そんな世界に1台しかない手作りのマイコンカーを見比べる、というのもこの大会の楽しみである。肝心な走行はというと、さすが全国大会!というレベルで、難関なポイントも軽やかに走り抜け完走する選手が多いのに驚く。しかしレーンチェンジが曲者だったようで、コースアウトしてしまう選手もいたが、原因さえつかめば翌日の本番では挽回できるであろう。翌日の106台の走りに期待せずにいられない試走であった。
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