出走を待つ心境は?
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慎重にマイコンカーをセット
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スタートバーが開くと同時にGO!!
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午前10時10分、いよいよ「ジャパンマイコンカーラリー2010全国大会」のレースがスタート。まずは、Basic Classの部に出場する34台が、AコースとBコースのふた手に分かれて登場した。本クラスは、初めてマイコンカーの製作にあたった生徒だけに参加資格が与えられるカテゴリーである。だから、どの選手も全国大会の舞台は初体験となる。コース前に整列した選手の表情が一様にこわばって見えたのも、そのためである。予選の方式は、今大会から大きく変更された。2回走ってタイムの良い方を競い合い、上位16人が決勝トーナメントに進む。まずは、Bコース1組目の福岡県立小倉工業高等学校・岡雅人君が31.17秒で、今大会初の完走者となった。その後、勝負のポイントと見られていた立体交差下り坂直後のクランクで、マシンが次々とコースアウト。Aコースに登場した18台の中では、完走者はわずか2台、両コース合わせても10台という異常事態に陥った。その中、Bコース7組目の岡山県立玉野光南高等学校・松浪潤一君が、29.15秒を計測。今ひとつ盛り上がっていなかった会場の空気が一変し、ようやく大きな歓声と拍手が沸き上がった。Bコース最終組は、愛媛県立松山工業高等学校・柳田亮君が30.45秒、片や福井工業大学付属福井高等学校・渡邊幸之介君が30.60秒と、ともにレベルの高いレースを展開。それぞれ、1回目2位と3位につけ、2回目でのさらなるジャンプアップに燃えていた。一方、コースアウトの憂き目にあった選手たちは、早々に控室に引き上げ、対策を急いでいた。
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