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2009年大会全国大会レポート 1/9

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今年も寒波が襲来! 幸いにも混乱はなかった
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北の学び舎を目指して選手達は1年間努力してきた
次世代を担うエンジニアたちが、これまで学んできた知識と技術の全てをかけて競い合う「ジャパンマイコンカーラリー2009全国大会」が、去る2009年1月11日(日)に開催された。今年も会場は、競技発祥の地・北海道札幌市の北海道札幌国際情報高等学校。全ての競技の参加者が北の学び舎を目指して、この1年間弛まぬ努力を続け、そして12地区に分かれた激戦の地区大会を戦い抜いてきた。その誇りと研鑽の成果を結実させたマシンの性能を、いかんなく発揮する舞台が整ったのである。大会前日まで、列島を西側から東側へ低気圧が移動する中、悪天候により14人もの選手が北の大地を踏みしめる事さえ叶わなかった2007年大会の悪夢が、多くの関係者の脳裏をかすめた。しかし、幸いにも懸念されたほどの天候の崩れはなく、また大きな混乱もないまま無事に開会。南は遥か沖縄県からやってきた選手を含む高校生の部84校144台、一般の部104台が無事エントリー。かくして、戦いの火蓋が切って落とされた。

受付
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当日受付の様子
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控え室はすでに満員状態
高校生の部に参加する選手のほとんどが、前日受付を済ませていたため、朝8時15分から開始された当日受付は滞りなく進行。選手たちは控え室を兼ねた体育館へと、順次移動していく。早目に会場入りした選手も多く、体育館はすでに立錐の余地もないほど。彼らのこの日にかける強い思いが、漂う空気をピンと張り詰めたものにしている。マシンのチェックをする真剣な眼差しから、もう戦いが始まっていることが伝わってくる。例によって、前日の試走の後、競技スタッフが夜遅くまで変更を加えたコースレイアウトはシートに覆い隠されていて、未だその全貌が明らかにされていない。どんなに落ち着いて見える選手でも、胸中は「コースへの対応が果たして十分なのか」という不安でいっぱいであろう。そんな不安を打ち消すように、やがて始まる車検や開会式への準備に没頭していた。

開会式
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地区大会を勝ち抜いた精鋭たちが集結
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四国地区から優勝旗返還。今年の栄冠の行方は?
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三豊工業高等学校・宮本君による選手宣誓
午前9時10分。体育館にて「ジャパンマイコンカーラリー2009全国大会」の開会式が執り行われた。前回大会から、北海道札幌国際情報高等学校・放送局の皆さんが司会進行を担当しており、今回も式典の円滑な流れに尽力してくれた。開式を告げる挨拶の後、同校生徒会長の藤井義隆君が壇上に上り、「今まで重ねてきた努力の成果を発揮するときが来ました!」と、高らかに開会を宣言。ここに、2009全国大会が現実に動き出したのである。続いて、前回大会で見事な団体優勝を果たした四国地区から、香川県立三豊工業高等学校・合田直樹君が優勝旗を返還。引き続き、主催者を代表して大会委員長の全国工業高等学校長協会理事長・佐藤義雄氏が「ジャパンマイコンカーラリーは、厳格なルールの中で最大限に技術を発揮することに意義があります。一年間積み重ねた努力によって作り上げたマシンに夢を託して、大いにがんばってください」とエールを送った。たくさんの来賓の中からは、文部科学省初等中等教育局参事付教科調査官・池守滋氏が「毎年年頭に開催されるジャパンマイコンカーラリーは、今年1年の日本のモノ作りを占う大会と言ってもよいでしょう」と、年々高まっている大会の意義を唱え、また同じく来賓の株式会社ルネサス テクノロジ取締役・北野哲郎氏から「モノ作りと技術者の育成に貢献するこの大会を引き続き支援していく所存です」と、参加全選手に力強く語りかけた。そして、香川県立三豊工業高等学校の宮本大輔君が「日頃学んだモノ作り技術を発揮して、ここに来られなかった仲間たちのためにも、一生の思い出に残るような大会になるように、一生懸命がんばることを誓います」と選手宣誓。いよいよ、大会の幕が切って落とされた。

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