決勝トーナメント・高校生 Advanced Classの部
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御船高校・今井君(左)にセンサが外れるアクシデント発生
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三豊工業の宮本君(No.117)は苦しいレースが続いた
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勝つのはどっちだ?!
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午後1時50分、予選タイム上位32台による決勝トーナメントが始まった。まずは高校生 Advanced Classの部から。例年通り、予選とは逆走する方式が取られた。これが、毎回のように勝敗の行方に大きな影を落とすが、今回はまさに大波乱の展開となった。まず、Aコース1組目に予選1位の岐阜県立岐阜工業高等学校・所洋一君が意気揚揚と登場。所君は、昨年も予選2位から上位を狙ったが、ベスト8一回戦で無念のコースアウト。その雪辱に燃えて望んだのが、今大会であった。鋭くスタートダッシュする所君のマシン。果たしてどんなタイムでゴールするのかに注目が集まったが、その直後1つ目のレーンチェンジ手前でコース外に飛び出してしまう。どよめきの中で天を仰ぐ所君を尻目に、予選32位の群馬県立渋川工業高等学校・山本智典君のマシンが19.57秒でゴールし大金星を挙げた。その後も、香川県立三豊工業高等学校の合田直樹君、富山県立大沢野工業高等学校の坂田晃君と竹内悠貴君といった強豪が次々に一回戦でコースアウト。合田君は「調整がうまくいきませんでした」と肩を落としながら、レース会場を後にした。また、香川県立三豊工業高等学校のエース宮本大輔君は、一回戦・二回戦とも連続コースアウト。対戦相手もコースアウトするという辛勝によりどうにかベスト8に進出するも、優勝を狙って1年間努力してきた宮本君個人としても、また常勝を義務付けられているチームとしても、極めて苦しい戦いを強いられることになった。
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決勝トーナメント・一般の部
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スタートできず審判と協議する予選2位の三輪選手
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レーンチェンジを征したものが勝利するシーンが目立った
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堅実な走りで上位をうかがう藤ア選手
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午後2時20分、決勝トーナメント一般の部がスタート。予選1位の中村彰男選手のマシンは、速さと安定感を兼ね備えた走りを披露し、一回戦・二回戦とも圧勝。中村選手が優勝のカギを握ったことは、誰の目にも明らかであった。一方、予選2位の三輪秀幸選手は気合十分で一回戦のスタートラインに立つも、マシンがスタートモードに入らないというトラブルに見舞われる。結局そのまま走行不能により棄権。真の実力を発揮することもなく姿を消した。さらに、予選3位の小倉太郎選手も一回戦でコースアウトし、早々にレースを終えてしまう。その間隙を縫って勝ち上がってきたのは、予選4位の徳永弦久選手と、予選6位の藤ア毅選手。両選手とも九州地区大会で中村選手と競いながら、知識と技術を高めてきた。その経験を、全国大会の場で十分に発揮している。
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